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犬の防災対策

2011年3月11日の東日本大震災。       

 飼い主とはぐれてしまった動物たちがたくさんいます。

 動物の迷子情報に関するウェブサイトが立ちあげられ、多くの情報交換が行われています。

 

 種類や性別、身につけていた首輪や服の特徴などを飼い主さんたちが懸命に書き込んで おられますが、身元の手がかりとなる鑑札を首輪につけたり、マイクロチップの装着を済ませていた方は果たしてどれ位いたのでしょうか。

 

 鑑札は行政に犬の登録をした時に交付される楕円形の金属プレートで、個体識別番号が刻印されています。この番号があれば、誰に保護されても確実に身元が判明します。

 

防災対策の一環として、愛犬には鑑札の付いた首輪を装着しておきましょう。首輪は散歩のときだけではなく、常時付けておくことをおすすめします。

そして避難袋に鑑札番号の控えと動物の写真を入れておくと、迷子の届け出をするときに役立ちます。

 

「鑑札が大きすぎて首輪につけられない」というお声も多く聞かれますが、せめて番号だけでも首輪に書いておくことをおすすめします。かすれて読めないと困りますので、時々書き直すことも必要です。

 

因みに犬に鑑札と済票をつけていない場合は、狂犬病予防法により20万円の罰金刑が科せられます。

咬傷事故や多頭飼育者の飼育放棄など、よほどのことがなければ罰金刑が適応されたという話は聞きませんが、本来は犬の飼育者全員に適応される法律ですので、どうかご注意ください。

 

さらに万全な対策をとるなら、マイクロチップの装着をしておくと安心です。

 

情報を託した首輪の装着は大前提ですが、状況によっては首輪自体が外れてしまうことがあるかもしれません。また首輪がついた状態で保護されても、犬が興奮状態で触ることが出来ず、せっかくの情報を 確認できない、ということも考えられます。

 

 マイクロチップの埋め込み場所は「背側頸部皮下」と決められていますから、犬に直接触れなくても埋め込み場所に専用読み取り機をかざすことができれば、ID番号がわかります。

 

ID番号に基づく情報は「動物ID普及促進会議;AIPO」で管理されており、動物病院や保健所などの施設からインターネットで検索できるようになっています。

ID番号を読み取る「マイクロチップリーダー」ほとんどの動物病院や保健所にありますから、マイクロチップは身元判明を強力にサポートしてくれます。

マイクロチップを入れたら、ID番号の控えも避難袋に入れておきましょう。

 

震災直後に報道された「被災地で寄り添う2頭の犬」をご存知でしょうか。

津波の直撃で多くの死傷者が出た仙台市荒浜地区に取材班が入ったところ、2頭の犬を発見しました。

弱って横たわる犬とその犬を気遣い温めるように寄り添う犬。

その後犬たちは無事保護され、2頭ともマイクロチップが入っていることがわかり、身元がスピード判明、大きな話題となりました。

 

ペットの防災対策、是非ご検討ください。

①まず、身近な首輪対策から!

②さらに万全を期してマイクロチップ

もし被災した時、愛する家族と早く、確実に再会するために・・・!

 

 

集団避難所には動物が苦手な方もいらっしゃるでしょう。

そのような状況下で同行避難について理解を得るには、日頃のトレーニングと寄生虫管理は絶対条件になります。

トレーニング方法はしつけ方教室のインストラクター古田先生まで、外部寄生虫(ノミ・マダニ・耳ダニ等)、腸管内寄生虫(回虫・鈎虫・ジアルジア・コクシジウム等)の管理については当院まで、お気軽にお問い合わせください。

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