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ネコちゃんの病気の予防

日本では猫の飼育者に対して、法令で定められた病気の予防義務はありませんが

アン動物クリニックではネコちゃんの健康管理に次の4つをおすすめしています。

混合ワクチン

猫の伝染病を予防する注射です。弱めた病原体を体に入れて偽感染によりリンパ球に免疫抗体をつくらせて本物の感染に備えておくのが目的です。恐ろしい伝染病があなたの猫ちゃんを狙っています。

完全室内飼い または ウイルス感染猫との接触の無い猫ちゃん
3種4価混合ワクチン(当院ではアジュバンド含有しないピュアバックスRCPを使用)

・空気感染をするFVR

・空気感染をするFCV(2価)

・致死率が特に高いFPV

 

これらのウイルスに感染すると風邪をこじらせたり、血便や吐気がとまらず命にかかわることがあります。

室内飼いのネコちゃんでも接種をおすすめします。

年齢にかかわらず初年度だけ2回接種し、以降は1年1回です。

お外へ出る または ウイルス感染猫と接触する可能性のある猫ちゃん
4種6価混合ワクチン(当院ではアジュバンド含有しないピュアバックスRCPCh-FeLVを使用)

・空気感染をするFVR

・空気感染をするFCV(2価)

・致死率が特に高いFPV

・猫クラミジア症

・猫白血病ウイルス(FeLV)

 

FCV対策が強化され、FeLV予防が入ったワクチンです。

年齢にかかわらず初年度だけ2回接種し、以降は1年1回です。

白血病ウイルスの感染経路は病気の猫との食器の共有、毛繕い、喧嘩、交尾などです。

発症すると血液の病気(白血病、リンパ腫など)を起こしてしまいます。

まず血液検査を行って感染していないことを確認してから、きちんとワクチンを打ちましょう。

注射部位のしこりについて

猫では注射部位にしこりが形成されることがあり、この反応はアジュバンド(不活化ワクチンの作用を増強するための物質)を含むワクチンで強く出る傾向にあります。

たとえ一時的にしこりができたとしても1ヵ月以内に自然消退するなら問題ありませんが、それ以上長引く場合にはお早めにご相談ください。

猫ちゃんの体質によっては5千~1万頭に1頭の確率でしこりが徐々に大きくなって腫瘍化することがあります。

こんな話を聞くと、ワクチン接種に対して否定的な考えを抱く方もおられるかもしれません。

しかし、しこりが形成される確率よりもウイルス感染症で命を落とす確率のほうが圧倒的に高いので、多くの猫ちゃんにとってはワクチン接種で得られるメリットは大きいのです。

猫ちゃんの生活環境を考慮のうえ、必要なワクチンを選んであげて下さい。

腸管内寄生虫の検査(検便)

腸の中に寄生虫がいると腸炎やいろいろな病気を引き起こしてしまう可能性があります。

寄生虫の種類によっては便や吐物の中に虫体が混じることがあります。

仔猫では母親のお腹にいる時に寄生虫をもらって生まれてくる(胎盤移行)こともありますので、新しくネコちゃんをお迎えした時は検査をしておくと安心です。

最低でも1年に1回の検便をおすすめします。

フィラリア予防

フィラリアとは蚊が感染源となる心臓内寄生虫の名前です。

犬への感染が非常に有名ですが猫でも感染することがあり、突然死する猫の何%かは、この病気が関係しているといわれています。

ノミ・マダニ・消化管内寄生虫(回虫、鉤虫、瓜実条虫、猫条虫、多包条虫)の駆除も同時にできる外用薬を使います。

外部寄生虫(ノミ・マダニ)予防・駆除

4~10月が繁殖のピークですがノミは13℃あれば繁殖するので、暖房の行き届いた近年の住環境では冬でも寄生と繁殖をくりかえします。

ノミ・マダニがいるとネコちゃんが痒いだけでなく、人間にも被害が及ぶことがあります。

外部寄生虫は皮膚炎を起こすだけでなく、腸管内寄生虫のサナダムシ、赤血球寄生虫のヘモプラズマ

などの感染源となることでも有名です。

きちんとお薬をつけて、猫ちゃんと快適に過ごしましょう。

ネコちゃんには  
     これ1本でOK
       オールインワン外用薬
1ヵ月に1回の投与で
フィラリア症予防、ノミ・マダニから消化管内寄生虫(条虫類・猫回虫・猫鉤虫)まで幅広くカバーできる
ブロードラインをおすすめします。
去勢・避妊手術

望まない妊娠を防ぎ、不幸な仔猫を増やさないというだけでなく、性ホルモンが関係する病気を予防でき性的なストレスからも解放されるため、手術を受けていない場合に比べて長生きする傾向にあります。

詳しくはこちらをご覧下さい。

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